Nikonの14-28・f2.8とSIGMAの14㎜単焦点を散々迷った挙げ句にSIGMAの14㎜を導入したうみちゃですよ鼻水垂らしながら星景撮影行ってますみなさん如何お過ごしですかこん〇〇わ!
と「逝った」わけで。いやね、「そんな事今更かよ!」って方も多いと思いますが
これまた意外とその辺の記述って見掛けないので書いてみようと思います。
今回はSIGMAの14㎜単焦点を導入しました!って話しなんですけどね。
どこを見たって「f2.8とf1.8?んなモン明るい方が良いに決まっとる!しかも後者は単焦点なんだから単焦点の方が良いに決まっとる!」の記述しか無い。
いや、確かにそりゃ「昼間から夕暮れ低度な明るい場所」であるならばそうかもしれない。
でも星景で考えたとき明るい方が勝ち!って本当にそうなんか?って所も否めないわけで。
良くNikonユーザーさんなら耳にすると思いますが「ナノクリスタルコート」の話しね☝️
自分も技術者じゃないので他のEDコートなんかと「コート技術の概念基本が全く違うのがナノクリスタルコートで他社には真似が出来ません!」ってくらいは知ってます。
まぁ確かにそこが都市伝説じゃない事だけは明らかだ。笑笑
じゃなかったら世界中の天文分野でNikonじゃなく他社もバンバン使うはずなのだから。笑
でね、かと言ってSIGMAは良くありませんでした!って話しでもない(注)のでちょっとそれをこれから書いてみようかと。
まぁNikonはその技術が売りである事は間違いないわけであり、そこに対し「物の対価」って価値観があるわけで。
だから当然なのですが「Nikonはレンズ高すぎるよ〜!💢」ってくらいのお値段になっているのだと。
意外とですね、Nikonユーザーですらその恩恵が全くわかってない方も大勢いると思います。
なんでか?そりゃそうですよ。カメラやってたら星景も絶対やる!って図式にはならんので。
で、星景やってるとこれは当たり前の話しなのですが「昼間より超アンダーかつ超精細・超繊細な光量」になりますよね?
そこでナノクリスタルの差が出るワケなんですよ。
双方使ってみました!って方ですら、なかなか気が付けないかと。
だって簡単に気が付けたらもっとこんな記述増えて当たり前ですから。☝️
ざっくり先に要約をお話しすると
Nikonの14㎜-28㎜/f2.8とSIGMAの14㎜単焦点f1.8と星景やるならどっち?
で、考えた場合。往年のベテランですら有無を言わさず
「そりゃ単焦点かつ明るいレンズが良いに決まっとる!」
って言うのが当たり前。
なんだけど、結果を見ると「一概にそうも言いきれないぞ💧」な結果にも出くわすわけで。
要するに綺麗な写真とはなんぞや?って部分です。明るくて星がいっぱい写っていたならば綺麗な写真になるのか?
将亦星の数は負けますが天の川等々の繊細な色彩がバッチリ写っていた方が綺麗な写真と捉えるのか?
答えは後者じゃないのか?
ってお話しでございます。笑
早い方はもう既にここでうっすら気が付く方も居るかと。
「なるほどね!そういう結果になりましたよ!ってうみちゃは言いたいのか!」
って。笑笑
実はそうなんです。ハイ。
星はしこたま写ります。けど色調は超淡麗。白白ばっか!
まぁこんな事に出喰わさん限り、振り返ってもう一度レンズのカタログなんて見ないですよね。苦笑
で、結果から述べると一般的な空間での話し。
波長の短い色調の光は「乱反射を起こしやすい」ので昼間は青空になるんですよ〜ってのは昔書いた。
で、オレンジ以下の長波になる波長は乱反射をおこし辛いので夕方になって日が沈みかけ「より多くの大気層を通過して来ないと乱反射を起こさないために日中は目に見えないんですよ〜」って仕組みですよね?
じゃぁレンズは?
改めて見返した。
したらその逆だった!笑
仕組みまでは解明出来ません。ごめんなさい!
ですがレンズは長波の方が表面で乱反射し、透過し辛いんだと。(要Nikonのパンフ参照)
まぁ細かい話しはここまで。超長くなってしまうので。
要するに、長波は従来コートだと弾かれやすくなるんですよ。
そこに来て短波な白や青は透過率が良いワケで。
じゃぁ写真はどうなる?
はい。その通りです。白や青は超ハッキリ出るが長波な色調は乗り辛いばかりではなく
白や青の色調に阻害までされてしまう。って事になりますよね。
その辺の実験をこれからするところなのですが
比較実験する前に、もう既にある程度の予測が可能な結果も手元にはあるわけで。☝️
それが先ずはこちら。
これはですね、Nikonの8㎜~15㎜/f4~4.5の魚眼で撮影した星景です。
当然なのですがこれ15㎜で撮影していますからf4.5になりまして天の川色調を引き出すのに3枚コンポジットしてます。
この色調を良〜く覚えといてください。
では次にこちら。
これがSIGMAの14㎜単焦点になります。f2.2にしました。
その差は歴然ですよね?
こちらは2枚しかコンポジットしていませんから三枚と比較はどうなのよ?って所もあるんですけど、如何せん相手はf4.5ですからね。
星はダントツこちらが多いのは明白です。が、本当にあれやこれやしてやっとこの空色です。
おわかりの通りで長波は赤・紫系は光害意外に無し!!
「え゛...んじゃSIGMAダメなんじゃん💧」
って事でもないですよ☝️
まぁ慌てずに。笑笑
要するにですよ。それだけナノクリスタルコートってのは優秀って事になるんですよね。
これ、Nikonユーザーの単なる偏見やなくて上の写真観たら「なるほどね」になるはずです。よね?
要するにナノクリ抜かしての話しであれば「単に明るいレンズの方が実験するまでもなく勝に決まってる」って話しになるのですが
事、ナノクリスタルなレンズが相手って事になると「最早それは断定出来ない」ってお話しになりますね。結果からしたら。
って事です。よね?ご覧の通りなので。
単焦点各レンジを購入した方が割安なのか?将亦14㎜-18㎜ズームの高額なナノクリスタルレンズの方が本当に割高で「高すぎるわ!💢」って事になるのか?
は、考え方次第じゃね?つーか寧ろここ観て考えたら寧ろ割安になるんじゃね?
って考え方も当然出て来ちゃいますよね!
って結果論でございます。
「を〜い〜!うみちゃ!もっと早く言えよ!SIGMA買っちまったわ!」
いや!だからそういう話しでも無いですよ。笑笑
それは次のこれを観てくださいまし!
見て!この違いを!
ちょっと前まで魚眼なんか超贅沢品や!って思い込んでいたから気が付きもしませんでしたが上のレンジ見てください。
どうみてもSIGMAの14㎜より広角ですよね?
実は上のレンジは15㎜なんざます。笑笑
1㎜狭いはずが非魚眼と比べたら広く写ります。って話しが逆方向へ...w
まぁ慌てない慌てない...www
気にして欲しい所はSIGMAの歪みを見てくださいまし。
超広角を無理矢理真っ直ぐにしとるんで両サイドには若干の伸びが出ます。
これはね、星を撮って見るとよ〜くわかります。真ん中の星は点で両サイドは若干線になり出してますから。☝️
まぁそこは置いといて、こんだけ歪みをなくしとるってことはですよ。
はい!良く気が付きました!笑
ですよね。要するに「パノラミング時にズッ転けない」って事になりますよね。
パノラマコンポジットの際に最も重要かつ最もネックになるのが「レンズの歪み」なわけで。
歪みがキツければキツいほど「こんなん繋げられんわ!」って弾かれますよね?
SIGMAはそこが優秀なんですよ。
で、魚眼じゃないけど円形フィルターが着用出来ない出目レンズになるので
着用するとすれば角フィルターしかないわけで。
更に更に出目に対し四角フィルターを付けたら当然真ん中から離れれば離れるほど変な歪みや光の屈折も起きてしまうわけで。
「そうか!そりゃそうだ!ってヲイ!うみちゃ!SIGMAダメなんじゃん!」
引っ張ってごめんなさい。ま〜だそうじゃありません☝️
さっき言ったじゃないですか。「パノラミングし易いですよ」って。
要するに超広角を1枚で撮影出来たらそりゃそれに超したことはないです。
が、ナノクリよりコストダウンさせたんですから、そこは望んだら高望みってもんやないのかぁ〜?と。
コストダウンさせた分、星景の繊細な色調も失いました!って単純な話しからすると
それだけで終わりそうなもんですがそうではなくて。
じゃぁ今までパンドラの箱にしていた角フィルターに行ったら良いやないですか!
って考えにもなりますよね?ってお話しです。
しかも日中から夕暮れまでであるならば、ナノクリとは確かにそんな大差にゃならんわけで。
現在の価格がSIGMAの14㎜単が16万くらいでしょ?
そこにLeeとかCokkinとかKaniさんのフィルターとアダプター買ったとしても
16万+5~6万円=21万~22万なワケですからNikonの14-28買うよりゃ安い!
って計算になりませんか?(角フィルターのお値段が光害除去3万円程度。アダプター入れたら2.5~3万円程度)
で、使用したことがある方はわかると思いますが「光害除去フィルター」ってのは光害だけをカットするのではなく、繊細な星の色調を巧みに引き出してくれるところもありますから、光害除去フィルターも併用したらナノクリスタルにはちょっと近付けますよね?ってお話しでございます。
いくら星空の色調を繊細に写す事が出来ても星景はアンダーな事にゃ変わらんわけで。
更にはレンズの歪みがキツいと、アンダーかつその歪みのお陰にパノラマ合成も難しくなってしまうわけで。
ならば明るいレンズを使い、更にはフィルターで色調を引きだし
フィルターで歪んだ部分はパノラマで消し去ってしまえ!
とすれば良い画を引き出すことも容易であると。まぁそんな所です。
なので、Nikonのナノクリスタルにて24㎜とか50㎜とかで星の撮影していたんだけど。って方は最初から「綺麗かつ繊細な天の川をイメージして」超広角を買いたいな〜って思うはずなんですよ。当たり前ですが。
そんな時にその繊細なカラーをイメージしてSIGMAの14㎜を買ってみるのはちょっとガッカリな事になりかねないので(当然ながら撮影状況によりけりで大きく色調は左右されますが)今一度ナノクリスタルレンズとノーマルなEDコート的レンズの差違をよく踏まえてから買ってみると「え〜!マジかよ〜!」ってのはなくなると思います。
流石にナノクリスタルにゃ及ばないところはありますが
このレンズを買えた事は本当に嬉しい所でもあります。
超出目やし!!笑笑
これネットショップの表記でこの出目具合わからんですよね!
このでかさと。笑
兎に角デカイ!!!
兎に角重い!!←これはあまり気にしてませんが。
星なんてオマケ!それより下部がメインだ!
って方であれば更にSIGMAは問題ないかと(^^)
こんな情景だとか。(2枚からのパノラミング)
こんなだとか。
ちょっと長くなりましたが(いつものことか!笑)
Kaniフィルターレビューはもう暫しお待ちを。
今晩辺り、もう少しこのお話しの検証撮影をしてみたいと思いますので
次回はそのお話しになりますかね。
それではまた次回!(^^)/
今回の使用機材
Nikon フィッシュアイズームレンズ AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: Nikon
- 発売日: 2017/06/30
- メディア: エレクトロニクス
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SIGMA 単焦点超広角レンズ Art 14mm F1.8 DG HSM ニコン用 フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: シグマ(Sigma)
- 発売日: 2017/07/28
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バラ売りではあるようですね💧